皆さんこんにちは。 広島県広島市を拠点に、足場工事や太陽光パネル設置工事、鉄骨鳶工事を手掛ける株式会社YAMANOです。
DIYや現場作業で、「狭い場所に足場を組みたいけれど、単管足場の組み方がわからない」「部材の価格や必要な道具は何?」といった疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。自由に組めるのが魅力の単管足場ですが、実は正しい手順や使用してはいけない危険な金具など、知っておくべき重要なルールが存在します。
この記事では、単管足場の基礎知識から、プロが教える頑丈な組み方の手順、ホームセンターや中古での価格相場、そして法規制による最新の注意点について解説します。DIYで小屋を作りたい方や発注を検討中の方はもちろん、これから職人を目指す方も現場で役立つ知識が得られますので、ぜひ参考にしてみてください。
■狭い場所で輝く単管足場

建設現場や街中の工事で、鉄パイプを井桁(いげた)状に組んでいる足場を見かけたことはありませんか?それが「単管足場」です。ビル工事などでよく見るパネル状の足場とは異なり、シンプルな鉄の管と金具だけで構成されています。なぜ、この昔ながらの足場がいまだに多くの現場で重宝されているのか、その理由と現在の立ち位置について見ていきましょう。
・どんな形でも組める自由度
単管足場の最大のメリットは、その圧倒的な「自由度」にあります。あらかじめ決まったサイズの枠をパズルのようにはめ込んでいく「枠組足場」とは異なり、直径48.6mmの「単管パイプ」と、それらを繋いで固定する「クランプ」という金具さえあれば、どんな形状にも組み立てることができます。 例えば、隣の家との隙間が数十センチしかない極端に狭い現場や、庭木や室外機などの障害物が入り組んでいる複雑な場所でも、パイプの長さを自在に選んだり、現場で切断加工したりすることで柔軟に対応可能です。
・実は減少中?規制の背景
かつては多くの現場で主役だった単管足場ですが、近年、大規模な工事現場での利用は減少傾向にあります。その最大の理由は「安全性」への懸念と、それに伴う法規制の強化です。単管足場は基本的にパイプの上に乗って作業を行うことも多かったため、足を滑らせて墜落するリスクが他の足場に比べて高いのが課題でした。そのため、労働安全衛生規則の改正により、墜落防止のための手すりの設置や、安全な作業床(歩く板)の確保といった安全対策が厳しく義務付けられるようになりました。 また、ハンマーで叩き込むだけでスピーディーに組める現代主流の「くさび式足場」に比べ、クランプのボルトを一つひとつ工具で締める作業は時間がかかり、施工効率の面でも劣ります。
■サイズと危険な金具の知識

ホームセンターに行けば誰でも買える単管パイプですが、プロとして現場で使う場合や、安全なDIY作品を作るためには、正しい「規格」を知っておくことが不可欠です。また、過去には便利さゆえに使われていたものの、現在では安全上の理由で禁止されている危険な金具も存在します。命を預ける足場だからこそ、正しい部材の知識を身につけましょう。
・パイプの太さと重さ一覧
単管足場で使用されるパイプは、JIS規格(日本産業規格)で定められた「外径48.6mm」のものが一般的です。この太さは、クランプなどの接続金具も共通して対応できるように統一されています。しかし、太さは同じでも「厚み」には種類があり、それが重量や強度に大きく関わります。 従来主流だったのは厚さ2.4mmのタイプですが、最近では強度はそのままで厚みを1.8mmに薄くして軽量化した「ライト管(軽量単管)」と呼ばれるタイプも普及しています。例えば、長さ4mのパイプ1本あたりの重量で比較すると、従来品(2.4mm)は約10.9kg、軽量品(1.8mm)は約8.3kgと、1本あたり2kg以上の差が出ます。
・ボンジョイントは使用禁止
パイプとパイプを直線状に繋いで長くしたい場合、かつては「ボンジョイント」と呼ばれる接続金具が使われていました。これはパイプの中に差し込んでボルトを締めるだけで固定できる便利な部材ですが、実は現在、足場としての使用は労働安全衛生規則で原則禁止されています。 その理由は、引張強度(引っ張る力に対する強さ)が著しく低いためです。足場が揺れたり強い力がかかったりした際に、継ぎ目がスポッと抜けて足場が倒壊する事故が多発しました。現在、足場としてパイプを繋ぐ場合は、抜け止め機能がついた「ロック機能付きジョイント」や、外側からガッチリと掴んで固定する専用のクランプを使用する必要があります。
■プロ直伝!頑丈な組み方

材料が揃っても、適当に組み上げてはいけません。足場は下から順に正しく固定していくことで、初めて本来の強度を発揮します。ここでは、初心者が間違いやすい組み立ての順番と、グラグラしない頑丈な足場を作るための重要なルールを解説します。
・失敗しない組立の順番
足場を組む際は、地面の状態を確認することから始まります。地面が柔らかい土の場合、パイプの重みで沈んでしまい、足場全体が傾く原因になります。まず「敷板(しきいた)」と呼ばれる板を敷き、その上に「固定ベース」を置いて基礎を作ります。 次に、垂直方向のパイプである「建地(たてじ)」を立てますが、最初は不安定なので、すぐに水平方向のパイプ(布)を地面に近い位置で繋ぎます。これを「根がらみ」と言い、足場の脚が開いてしまうのを防ぐ重要な工程です。最後に、斜めにパイプを入れる「筋かい(ブレース)」を取り付けます。
・強度を保つスパンの基準
パイプとパイプの間隔(スパン)をどれくらい空けるかも重要です。一般的に、建地(柱)の間隔は「1.8m(一間)」以内に設定するのが基本です。これ以上広げすぎると、上に乗せる足場板がたわんだり、パイプ自体が重みに耐えきれず曲がったりする恐れがあります。 また、クランプを締める際は、ナットの締め忘れがないように注意が必要です。インパクトドライバーなどの電動工具を使うと効率的ですが、締めすぎるとクランプが破損することもあるため、最後は手作業で確認するか、トルク調整のできる工具を使うと安心です。
■安く賢く材料を揃える

単管足場は他の足場に比べて低コストですが、規模が大きくなればそれなりの出費になります。実は、新品をホームセンターで買う以外にも、賢く資材を手に入れるルートは存在します。予算や用途に合わせて最適な購入方法を選びましょう。
・ホームセンターと中古相場
数本程度であれば近所のホームセンターで購入するのが手軽ですが、数十本単位で必要になる場合、定価での購入はコストがかさみます。そこで検討したいのが「中古資材」です。建設現場で使われていたパイプやクランプは、足場資材の専門店やリサイクルショップ、ネットオークションなどで安く販売されています。 価格は新品の半額〜7割程度が相場ですが、購入時は状態の確認が必須です。表面の汚れは問題ありませんが、パイプが大きく曲がっていたり、クランプの可動部がサビ付いて動かなかったりするものは避けましょう。
・費用を抑えて買う方法
単管パイプを購入する際、意外と見落としがちなのが「配送料」です。4mを超える長いパイプや、大量の重量物は、一般的な宅配便では送れないことが多く、専用のチャーター便(トラック貸切)となり高額な送料が発生するケースがあります。 コストを抑えるには、軽トラックの貸し出しサービスがあるホームセンターを利用して自分で持ち帰るか、中古資材店に直接トラックで引取りに行くのが一番です。また、外壁塗装などで「1ヶ月だけ使いたい」という場合は、購入せずに足場リース会社からレンタルするのも一つの手です。
■株式会社YAMANOでは一緒に働く仲間を募集しています!
株式会社YAMANOは、広島県広島市を拠点に、足場工事、太陽光パネル設置工事、鉄骨鳶、重量鳶といった幅広い建設工事を手掛けています。今回ご紹介した単管足場のような現場対応力が求められる工事から、最新技術を駆使した大規模プロジェクトまで、多様な現場で確かな実績を積み重ねています。
当社が目指すのは、社員が「心から安心して働ける職場」です。業界の常識を変える「残業月3時間以内・17時定時退社」を実現し、プライベートも大切にできる環境を整えました。道具や作業着のフル支給、家族手当や出張手当など、福利厚生も充実しており、経済的な不安なく仕事に打ち込めます。20代〜30代を中心としたフラットな社風で、未経験からでも先輩が丁寧に指導するため、着実にプロの職人へと成長できます。
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