足場材の種類と名称!ビケ・枠組の違いや現場用語をプロが解説

皆さんこんにちは。 広島県広島市を拠点に、足場工事や太陽光パネル設置工事、鉄骨鳶工事を手掛ける株式会社YAMANOです。


足場業界への就職や転職を考える際に、「ビケ足場と枠組足場の違いがよくわからない」「現場で飛び交う専門用語を覚えられるか不安」といった疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。一言で「足場」と言っても、現場の種類によって使われる足場材や工法は全く異なり、それぞれに特有の部材名称や役割が存在します。


この記事では、これから業界を目指す方に向けて、代表的な足場の種類の違いや、現場で必ず耳にする部材の名称・役割について分かりやすく解説します。



■現場で活躍する足場の種類一覧



建設現場の景色を形作る足場ですが、実はすべて同じではありません。建物の高さや形状、工事の内容によって、最適な種類が選定され、使い分けられています。ここでは、これから業界に入る方が現場で必ず目にする代表的な足場の特徴と役割について解説します。


・住宅なら「ビケ足場」


一般の戸建て住宅や低層アパートの外壁塗装、解体工事などで最も多く採用されているのが、「くさび緊結式足場」、通称「ビケ足場」です。この足場の最大の特徴は、支柱や手すりなどの部材についた「くさび(凸状の金具)」を、ハンマーで叩き込んで固定(緊結)する点です。 ボルト締めが不要なため、組立と解体にかかる時間が短く、効率が良いのがメリットです。


▼ビケ足場の種類(A・B・Cタイプ)や具体的な組み方については、以下の記事で詳しく解説しています。 [リンク:ビケ足場の種類を完全ガイド!枠組足場との違いや使い分けは?]


・ビル建設なら「枠組足場」


街中の高層ビルやマンション建設で見かけるのが「枠組足場」です。門のような形をした強固な鋼管製の「建枠」を積み上げ、筋交い(ブレス)などで連結する構造です。 非常に高い強度と安定性があり、高層建築物でも安心して作業ができます。ただし、部材が大きく重量があるため、広いスペースと搬入経路が必須です。


・「ビケ」と「ビティ」の違い


現場では「ビケ」と「ビティ」という言葉が飛び交います。似ていますが、全く別の足場を指す名称です。「ビケ」はくさび式足場、「ビティ」は枠組足場のこと(開発者のデビッド・ビティ氏の名前に由来)を指します。 この違いを理解していないと、ハンマーが必要な現場にスパナを持っていくなど、準備で失敗してしまいます



■現場で飛び交う部材の名前と役割



足場の現場に入ると、先輩から「アンチ持ってきて」「ジャッキ下げて」といった専門用語で指示が飛びます。最初は戸惑うかもしれませんが、それぞれの部材には作業員の命と安全を守るための重要な役割があります。ここでは、特に使用頻度の高い基本パーツの名称と機能について、現場での呼び名を交えて解説します。


・図解で覚えたいパーツ一覧


足場の最下部にあり、地面に設置して土台となるのが「ジャッキベース」です。ハンドルを回して高さをミリ単位で調整でき、凸凹のある場所でも水平な足場を作るための基礎となります。 そこから垂直に伸びるのが「支柱」です。くさび式足場(ビケ)の場合、一定間隔でコマ(ポケット)がついており、そこに「ブラケット」という腕のような金具を打ち込みます。ブラケットの上には、作業スペースとなる床材、「踏板(ふみいた)」を渡します。現場では「アンチ(アンチスリップメタルの略)」とも呼ばれ、表面には滑り止め加工が施されています


・「布」って何?現場用語の謎


現場で「ぬの」と言われると、洋服の生地をイメージするかもしれませんが、足場用語では全く別の意味を持ちます。「布(ぬの)」とは、基本的に水平方向に設置される部材全般を指す言葉です。 例えば、単管足場では垂直に立てるパイプを「建地(たてじ)」、水平に流すパイプを「布単管」や単に「布」と呼びます。また、床材である踏板のことを「布板(ぬのいた)」と呼ぶこともあります。


・ホームセンターで買える部材


プロが使う足場材の一部は、実は一般の方でもホームセンターで購入可能です。特に「単管パイプ(直径48.6mm)」や、パイプ同士を連結・固定する「クランプ」は、DIYの資材としても人気があります。 クランプには、パイプを直角にガッチリ固定する「直交(ちょっこう)クランプ」と、好きな角度で繋げる「自在(じざい)クランプ」の2種類があり、これらを使い分けることで、小屋や棚、仮囲いなどを自由に作ることができます。



■足場なしはNG!法律と安全



「ちょっとした補修工事だから足場はいらない」「費用を安くしたいから足場なしでやってほしい」。施主様からそう言われることもありますが、プロとして安易に応じることはできません。なぜなら、足場の設置は単なる作業効率の問題ではなく、法律で定められた義務であり、人命に関わる重大なルールだからです。ここでは、知っておくべき法律の基準と、私たち職人が背負う責任について解説します。


・屋根工事での設置義務化


労働安全衛生法により、高さが2m以上の場所で作業を行う場合は、足場を組んで作業床を設けることが原則として義務付けられています。特に墜落事故が多い屋根工事や外壁塗装においては、規制が年々強化されています。 仮に「足場なし」で無理やり作業をして事故が起きた場合、工事を依頼した施主様や元請け業者も責任を問われる可能性があります。また、近隣への塗料の飛散や道具の落下を防ぐためのメッシュシート(養生)を張るためにも、しっかりとした枠組足場やビケ足場の設置が必須です。


・安全を守るプロの責任


足場職人の仕事は、単に鉄のパイプを組み上げるだけではありません。その足場を使って作業をする大工さんや塗装屋さん、電気工事士さんといった「他職種の作業員」の命を守ることが最大の役割です。 揺れの少ない強度のある構造、つまづきにくい階段や通路の確保、隙間のない手すりの設置。これら一つひとつに気を配り、「この足場なら安心して作業に集中できる」と言ってもらえる品質を提供することが、私たちのプライベート(誇り)であり、プロフェッショナルとしての責任です。



■多様な足場を操る職人になろう



足場の世界は奥が深く、一度技術を身につければ一生モノのスキルになります。現場ごとに異なる建物の形状に合わせて、最適な足場材を選び、図面通りに組み上げる技術は、AIや機械には代えがたいものです。株式会社YAMANOでは、未経験からスタートした若手も、多様な現場経験を通じて一人前の職人へと成長しています。


・未経験からプロを目指す道


最初は部材の名前を覚えたり、資材を運んだりすることから始まりますが、現場経験を積むことで「足場の組立て等作業主任者」などの国家資格取得を目指せます。資格を取得すれば、現場のリーダー(職長)として指揮を執れるようになり、給料などの待遇も向上します。 弊社では、教育制度や資格取得支援を充実させており、やる気のある人材を全力でバックアップしています。学歴や経験に関係なく、自分の頑張り次第でキャリアアップできるのが、この業界の大きな魅力です。


・太陽光や鉄骨鳶へのステップ


YAMANOの強みは、一般的な足場工事だけでなく、太陽光パネルの設置や鉄骨鳶、重量鳶といった特殊な工事も手掛けている点です。足場で培った高所作業の感覚や玉掛け(クレーン)の技術は、これらの工事にも直結します。 例えば、鉄骨の骨組みを組み立てる鉄骨鳶は、建物の構造を深く理解する必要がある高度な仕事です。一つの会社にいながら、足場だけでなく多種多様な工事のスキルを習得できる環境は、職人としての市場価値を高め、将来の独立や安定した生活にも繋がります。



■まとめ


足場材には「ビケ」「枠組」「単管」といった多様な種類があり、それぞれに得意な現場や用途があります。また、ジャッキやアンチといった部材の名前一つとっても、現場の共通言語として正しく理解しておくことが重要です。


プロの職人として活躍するためには、ただ体を動かすだけでなく、こうした知識を武器にして、安全で効率的な足場を計画・施工する力が求められます。法律を遵守し、他職種の安全を守る責任感を持つこと。それが信頼される職人への第一歩です。



■株式会社YAMANOで、一生モノの技術を身につけませんか?



広島県広島市を拠点とする株式会社YAMANOでは、一緒に働く仲間を募集しています。


当社は、今回ご紹介した「ビケ足場」などの一般的な足場工事はもちろん、鉄骨鳶や重量鳶、さらには需要が拡大している太陽光パネル設置工事まで、幅広い事業を展開しています。 未経験の方には、道具の名前や持ち方から丁寧に指導しますのでご安心ください。「手に職をつけたい」「稼げるようになりたい」「スケールの大きな仕事がしたい」。そんな熱い想いを持ったあなたを歓迎します。


また、協力会社様も随時募集しております。お互いの強みを活かし、共に成長できるパートナーとして協力体制を築いていければと考えています。


採用へのご応募、工事のご依頼・ご相談は、Webサイトのお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご連絡ください。皆様との出会いを心よりお待ちしております!